当番世話人挨拶

第14回関東アブレーションフロンティアの代表幹事を拝命しました、東京ハートリズムクリニックの桑原大志です。関東アブレーションフロンティアは、1993年に関東アブレーションセミナーとして、当時の土浦協同病院の家坂義人先生と埼玉医科大学心臓内科の松本万夫先生が中心となり開始され、現在まで30年以上の長い歴史を持つ研究会です。

私は2004年に、現在の代表世話人である横須賀共済病院の高橋淳先生に連れられ、初めて参加しました。当時、家坂先生は本会の趣旨について、「成功したアブレーションの話だけでなく、うまくいかなかった症例や合併症を引き起こしてしまった症例などを持ち寄り、そこから多くのことを学ぶ。また、ざっくばらんに話し合い、時には発表スライドを再度提示してもらい、詳細を見直すなど、公式な学会や研究会ではできないような、深掘りした内容の濃い会合を目指す」とおっしゃっていました。家坂先生や松本先生の鋭い、手厳しい、しかし深い愛情に包まれた質問は、演者にとって非常に良い刺激になっていたと思います。

この有意義な本会の趣旨を、私たちが引き継いでいかなければならないと感じています。令和の時代になると、頑固おやじが次第に街から姿を消し、年配者が若者から嫌われないようにする風潮が広まっていますが、本会では、その風潮に断固として立ち向かい、参加者が時には毛嫌いされるような質問を投げかけ、演者もそれに負けじと反論するような、刺激的で活気に満ちた有意義な会合になることを切に願っています。

なお、演題数が多いと、一演題に割り当てられる時間が少なくなり、深みのある議論を展開できなくなります。そのため、2025年は演題数をある程度限定することが、2024年の世話人会で決定されました。演題の総数が一定段階に達したところで、申し込みを締め切る可能性がございます。演題の募集が開始されましたら、可能な限り早めにご投稿いただけますようお願い申し上げます。

歴史あるこの研究会を一層盛り上げ、新たな展開につなげるため、皆様の積極的なご参加とご協力を心よりお待ちしております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

2024年9月吉日

第14回関東アブレーションフロンティア
当番世話人 桑原大志
(東京ハートリズムクリニック)

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